この記事は「今はまだ会社員だけどこれからフリーランスになる予定だ」という方のために執筆しました。
フリーランスになる前に、どんなことが待ち受けているのか、どんな対策が必要なのか知りたいですよね。
こんな疑問に、フリーランスデザイナーのてれすた(@telesta_design)がお答えします!
「こんなことになるなんて…」「フリーランスになる前に知っておきたかった…」「会社員のうちにやっておけばよかった…」など。
同じような思いをしてほしくないので、思いつく限りのことをすべてお話ししていきます。
貯金がないとメンタルが闇に落ちる
フリーランスになると、収入がめちゃくちゃ不安定になります。
来月の収入があるかわからないような状況になるので、人によっては夜も寝れないかもしれないぐらいに不安になるはず。
そんなときに一番心の支えになるのは「貯金」です。
会社員のうちに、最低3ヶ月〜半年分の生活費を貯金しておきましょう。
これがないと、メンタルが闇落ちするか、会社員に戻りたくなります。
実際に上記のように「メンタルが病んだ」「会社員に戻った」という話を複数人から聞いてきました。貯金は本当に大切です。
会社員のうちにビジネスをスタートしておくべきだった
会社員のうちに、独立してからやろうと思っていることを全て開始した方がいいです。
私はフリーランスとして開業した当日にTwitterを始め、クラウドソーシングに登録しました。
結果、初月は売上0円でした。そりゃそうですよね。めっちゃ苦労しました。
なので、会社員のうちに少しでもいいので出来ることはスタートさせておきましょう。
「Twitterでフォロワーを集めておく」「クラウドソーシングで副業しておく」「フリーランス仲間を作っておく」など。
これらが完了してから独立しないと、収益が出ないことに焦り、貯金が減っていくことに耐えられなくなります。
ほんの少しでもいいので、今すぐ行動しておきましょう。
厳しいかもですが、ここの危機感がないとフリーランスとして生きていくのは難しいです。
会計ソフトは最初から導入すべき
会計ソフトは最初から導入しておかないと、後でめっちゃめんどいです。
私は幸いにも最初から導入していたので、初めての確定申告もサクッと終わりました。
開業直前に検討していると、「開業届け」や「税務署への書類提出」などで意外と忙しいものです。
今のうちに体験版を試しまくってみて、どれを使うかぐらいは検討しておくとよいでしょう。
有名な会計ソフトは「freee」「マネーフォワード」「弥生」の3社です。
私は3社を実際に試してみて「freee」を選びました。
とはいえ、ぶっちゃけどこも同じような機能が付いているので、どこを選んだとしても大きな失敗はしません。
無料体験期間で賢く使ってみて、自分が一番使いやすいと感じたものを選べば大丈夫です。
3社の比較は、下記記事を参考にどうぞ
会社員のうちに審査を通過しておけばよかった
会社員の時は、安定した収入がありますよね。
なので、特に審査で落ちるようなこともなかったでしょう。
しかし、フリーランスになると審査が厄介なものになります。
賃貸の審査、クレジットカードの審査、携帯会社の審査、口座開設の審査など
思っているより審査されているものって多いんです。
下記記事を参考に、少しずつ準備しておきましょう。
会社員のうちに、準備しておくといいものを紹介してるよ
もっと仕事の本を読むべきだった
「フリーランスになるため必要な知識を身につけよう」と思って、本を読んで勉強していました。
しかし、実際にフリーランスになってみると必要な知識が全然足りていないんです。
当時フリーランスの本は10冊ぐらい読んでいたと思いますが、それでも全く足りていませんでした。
勉強が足りていないと、「お金の稼ぎ方」「値段の付け方」「集客の仕方」「請求書とは」など様々な面でめっちゃ困ります。
フリーランスになってから案件もこなして、勉強もしてでは大変なので、なるべく会社員のうちに勉強しておきましょう。
なめていると、未来の自分が困ります。泣きます。
フリーランスになりたい人におすすめの本はこちら〜
会社員のうちからフリーランス仲間がいればよかったな…
会社員の頃フリーランスになりたいと思っていましたが、「本当にフリーランスで生きている人なんているの?」と思っていました。
取引先の人が「今度1ヶ月休暇期間を作って、バリに行くんです」と言っていたのを聞いたとき、衝撃的だったのを覚えています。
「どんな働き方をすれば、1ヶ月も休みが取れるんだろう」と。「フリーランスは一部の天才だけがなれるんだろうな」とも思いました。
どうしてそう思ったのかというと、身近な知り合いにフリーランスがいなかったからです。
だからこそ、自分がフリーランスになることが明確な目標ではなく、ふわふわした「なれたらいいな」という幻想になっていました。
これではなかなかフリーランスにはなれません。
対処法は、今すぐフリーランス仲間を見つけることです。そして直接話してみること。
たとえばサロンに入れば、フリーランスなんていっぱいいます。
そうした人たちを目の当たりにすれば、「この人でもフリーランスになれたなら自分でもなれるかも」と思うことができます。
フリーランスになりたいという夢を明確にするために、仲間を見つけておきましょう。
ブログやSNSを発信しておくべきだった
会社員のうちに、ブログやSNSを育てておきましょう。
そうすれば、開業して間も無くでも仕事が見つかる可能性が高まります。
私の場合は、開業日当日にTwitterを開始し、ブログの1記事目を執筆しました。
準備不足すぎて自分がこわいです。遅すぎます。
副業が禁止だったとしても、Twitter始めるぐらいはできたはず。
もし当時に戻れるなら、Twitterとブログをコツコツと育ててから独立します。
営業も経理もできないといけないなんて聞いてない
デザインで食べていこうと思っており、デザインスキルは身につけていました。
しかし、営業スキルや経理のスキルは持っておらず…。
仕事を獲得したり、お金の管理をするのに大変苦労しました。
会社にいれば営業マンはいるだろうし、経理の人もいますよね。
あのときからもっとどうやって仕事をしているのか見ておけばよかったと思っています。
コミュ障や人見知りでも大丈夫だった
私は人前で話すのが好きじゃない人間です。
できなくはないけど、かなりのパワーが必要な感じ。
フリーランスの打ち合わせ方法とかを調べると「zoomでヒアリングしましょう」とよく書いてありますが、私はzoomでヒアリングをした経験は片手で数えられるぐらいしかありません。
zoomが嫌なら、チャットを使えばいい。
そう思っていたので、ずっとチャットでやり取りをして、納品までもっていきます。
それでも大丈夫です。お客さんにも大満足してもらえます。
苦手なことはやらなくても、フリーランスとして生きていけるって知りました。
仕事用の口座は、プライベートと分けないと面倒なことになる
フリーランスになると、仕事用の口座をもつと便利です。
ただ、プライベート用と一緒の講座にしてしまうと、どこまでがプライベートの資金で、どこまでが仕事の資金かわからなくなります。
なので1つ口座を用意して、仕事専用口座にしてしまいましょう。
1つの口座にまとめておけば、口座の「入出金一覧」が「仕事のお金の動き」とイコールになります。
経費処理しやすいし、万が一税務調査がきても証拠を提出しやすくなります。
口座はどこでもいいですが、「GMOあおぞらネット銀行」「楽天銀行」「住信SBIネット銀行」などのネット銀行が便利だと思います。
たまに「屋号で口座を作れます」というサービスがありますが、それも必要ないです。
本名を晒したくないのであれば便利なサービスですが、そうでないなら本名の口座があればOK。
むしろ屋号なんてほとんど表に出てこないので、取引先に請求をするときに急に屋号を出すと「どここれ」になります。
屋号の口座を使っているフリーランスにも出会ったことがないので、本名でいいと思います。
もし屋号を愛しているのであれば、屋号口座を作った方がやる気が出そうですね。
ハンコなんていらない
フリーランスがハンコを使う場面はありません。
もし企業と直接やり取りをしたり、契約書を交わす予定があるのであれば、作ってもいいかもしれません。
でもその場合でも、個人名のハンコで十分なことがほとんどです。
ほとんどのフリーランスは、クラウドソーシングを使いますし、今はオンラインで完結する仕事も多いものです。
必要になった時に作っても、十分間に合うと思います。
当時「ハンコを作るか否か」をめちゃくちゃ悩んでいました。
今思えば必要なときに作れば大丈夫だよ〜と思うのですが、わからないがゆえにあれもこれもと準備しがちに。
フリーランスになってからでも、大抵のものは間に合います。
名刺もいらない
ハンコと同じように、名刺もほぼ使いません。
そもそもクラウドソーシングを使うのであれば、名刺は必要ありません。
ただ、「自分は対面で打ち合わせをするんだ」という人は必要です。
もっと詳しく書いた記事はこちらです〜