「ロゴデザインってどうして相場がわかりづらいの?数万から数百万まで金額差があるのはどうして?」
現役フリーランスデザイナーのてれすた(@telesta_design)が、こんな疑問にお答えします!
本記事の内容
- ロゴデザインの相場に数十万円の差がある理由
- 同じ条件の場合の安いロゴと高いロゴの違い
この記事を書いている私は、デザイン実務歴5年目のフリーランスデザイナーです。
デザイン専門学校卒業、デザイン会社勤務経験やフリーデザイナーの経験をもとに、記事を書いています。
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ロゴデザインの相場に数十万円の差がある理由
結論、サービス内容が違うからです。
高いロゴの場合は、ブランディングも含めて考えて制作してもらえます。
それだけでなく、デザイナーも一流です。
受賞歴や有名会社での勤務経験、クオリティが抜群です。また、商標登録の代行をしてもらえたり、フォントを1から手作りしてもらえたり。
このように、そもそものサービス内容がまるで違います。
金額だけで見てしまうと数十万もの差に驚きますが、高いのが単純なぼったくりではないことが、なんとなくわかってきましたよね。
じゃあ、同じサービス内容の場合はどうなのか?
その場合でも比較してみましょう。
同じ条件の場合の安いロゴと高いロゴの違い
さきほど、そもそも内容が全然違うと回答しました。
ではブランディングや商標登録など、余計なものなしで依頼した場合、それでも金額差がでてしまうのはなぜでしょうか?
結論、質的指数(制作者の能力度の指数)がちがうからです。
質的指数とは
制作者の能力度の指数、いわば制作者指数です。
標準的能力の制作者の質的指数を1とし、その標準的制作者と比較しながら、たとえば半人前の能力であれば0.5、5倍だと思えば5というような指数を想定することができます。
引用元:日本デザイナー協会
簡単にいうと「デザイナーのレベルによって単価が変わりますよ」ということです。
質的指数についてなんとなくわかったところで、ココナラを例にもっと理解を深めていきましょう。
安いロゴと高いロゴでは質的指数が違う
現在のココナラのロゴデザイン相場は1万〜20万。
この数十万の金額差が生まれる理由は、デザイナーのプロフィールを見ればわかります。
金額差の理由
- 受賞歴がある
- デザイン会社での実務経験がある
- デザイン業界歴が長い
- 有名企業案件の実績がある など
このように、デザイナーの価値や能力が高いと"質的指数"は高くなります。
ゆえに、ロゴデザインの金額も、初心者デザイナーに比べて高くなるということになります。
よくある質問:受賞歴があってもクオリティが高いようには見えない
「受賞歴があって実務経験がある人が高いのはわかったけど、クオリティだけで見ると、そんなに差があるように見えない」という方もいますよね。
この場合、ちょっと説明が難しいので高い金額のロゴをよーく見てみてほしいんです。
- 既存のフォントではなく、1からパスで書体つくってませんか?
- ロゴのコンセプトまで計算されて、つくられていませんか?
おそらく、上記のような手間ひまがかかっているはずです。
「同じように見えても、実は同じじゃない」
これは、ある程度経験を積んだデザイナーじゃないとわからない差です。
このわずかな手間ひまの差が、素人にはだせないプロっぽさにも繋がります。
【中上級者向けおまけ知識】広告代理店はもっと高い
ここまでココナラを例に解説しましたが、広告代理店だとちょっと事情がかわってきます。
ココナラは大半の方が副業や個人の方ですよね。そのため高くても20万とかで依頼できます。
じゃあ、ココナラ以外だとどうかと言うとこれまた事情が異なります。
制作会社に依頼すると
- 営業、ディレクター、デザイナーなど複数人で対応してくれるようになります。その分手厚いサービスを受けられますが、人件費も上乗せされていきます。
広告代理店に依頼すると
- 制作は「制作会社」に外注されるので、制作会社の費用+広告代理店の費用となり、めちゃ高額になります。
- ブランディングやコンセプトも考えて、企画書を作り、プレゼンで複数案提案してから制作するのが当たり前なので、提案費だけでもかなりの金額になってしまいます。
- 提案は複数社を交えたコンペになることもあります。そうするともう相場なんてガン無視した費用になっていきます。
ちょっとむずかしい話ですが、これが数万から数百万まで金額差がでる本当の理由です。
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