友人にロゴをつくってほしいって頼まれたんだけど、ロゴの相場っていくらなんだろう?ご飯をおごるからなんて言われてるけど、なんか納得いかない…。
友人から依頼されたフリーランスならではの悩み…ほんと悩みますよね。今回は現役フリーランスデザイナーのてれすた(@telesta_design)が、疑問にお答えします!
本記事の内容
- 友人からロゴデザインを依頼されたらどうするか?
- 友人からの依頼をスムーズに受注する方法
- それでもお金は払いたくないという友人の対処法
この記事を書いている私は、デザイン実務歴7年目のフリーランスデザイナーです。
デザイン専門学校卒業、デザイン会社勤務経験やフリーデザイナーの経験をもとに、記事を書いています。
詳しい経歴はプロフィールをご覧ください。
ロゴデザインの相場はいくらなのか?

まず知っておきたいのは、制作会社や個人事業主が一体いくらでロゴデザインを制作しているのか?
ここを知っておかないと友人に「いくらでできるよ」なんてことも言えないですよね。しっかり理解していきましょう。
ロゴデザインは、依頼先によって相場が大きく異なる
ロゴデザインは、どこに依頼するかによって相場が変わります。下記をみてください。
ロゴデザインの相場
- 趣味・副業:1~10万円
- 個人・フリーランス:5~30万
- 制作会社:15~50万
- 広告代理店:50~100万
簡単に説明すると、個人なら安め、企業に依頼するなら金額は高めになります。
これは個人よりも企業のほうが、スキルやクオリティが高かったり、手厚いサポートが受けられたりするためです。もちろん個人でも高クオリティの人に依頼すると、高くなります。
ざっくり言うと、クオリティが高くなればなるほど、価格も高くなるって感じかな!
なので、自分のスキルを客観的にみて、金額を決める必要があります。
ロゴデザイン相場は、あってないようなもの
ロゴデザインの相場をみてもらってわかった通り、相場はあってないようなものです。
5万のところがあれば、100万のところもあります。もう金額差が凄いですよね。
ここが複雑でわかりづらいから、フリーランスはいくらで受注すればいいか悩みがちだと思います。
とはいえ悩んでも仕方ないので、自分のスキルと経験年数を見ながら、ココナラなどでいくらで出品されているんだろうと調査して、決めるのがおすすめです。
友人からロゴデザインを依頼されたらどうするか?

さて、ここまで相場はないとお話してきましたが、じゃあ友人からデザイン依頼をされた場合、どう対応すればいいのか? 無償?お金を請求する?それともおごってもらう?断る?
ここをしっかり決めてないと、最悪友人を失ってしまうかもしれません。
今回はデザインを本業としているプロのデザイナーという視点から、どうすればスムーズに進めることができるのか解説していきます。
友人であっても、お金(対価)はもらうべき
結論、友人であってもなにかしらの対価はもらうべきです。
私も含めたデザイナーの多くが、強く主張するということが苦手です。ましてや友人にお金を請求だなんて、なかなか言えないですよね。
だから現状は、無償でつくってあげてしまう方がほとんどです。 無償でいいとは言ったけど、修正は多いし、無償であたりまえという友人の態度をみて、なんだかモヤモヤしてしまう…
そんなのなんだかおかしいですよね。
友人とうまく交渉して、お互いに納得できる形で依頼する方がいいはず。
友人からの依頼をスムーズに受注する方法

友人に依頼されたら、下記のとおりに進めていきましょう。
友人からのロゴ制作の流れ
- 相場を知る
- 金額を決める
- 友人に交渉する
- 正式に依頼をうける
順番に解説していきます。
①相場を知る
まずはロゴはいくらで依頼されるものなのか、相場を理解しましょう。
ロゴデザインの相場表
- 趣味・副業:1~10万円
- 個人・フリーランス:5~30万
- 制作会社:15~50万
- 広告代理店:50~100万
こんな感じで、一番安くても1万円はかかるものです。最近だと、ココナラやランサーズなどでもロゴを依頼できますが、そこでも最低3万はかかります。
ここまで見てわかるように、ロゴデザインはなかなかにお金のかかる制作物なんです。
もしあなたが、ロゴを作りココナラで販売したとしたら、最低1万円は稼げるということをよく覚えておいてください。
▼相場について詳しく知りたい方は下記の記事を参考にどうぞ
ロゴデザインの費用相場を徹底比較【個人やフリーランスで違いは?】
初心者「ロゴデザインを作りたいんだけど、一般的な価格、相場っていくらぐらいなんだろう?」 現役フリーランスデザイナーのてれすた(@telesta_design)が、こんな疑問にお答えします! 本記事の
ロゴデザインを作りたいんだけど、一般的な価格、相場っていくらぐらいなんだろう?こんな疑問にお答えしていきます。個人やフリーランス、制作会社や広告代理店の相場を見てみましょう。
②金額を決める
①で一般的な相場を理解したところで、具体的な金額を決めていきます。
金額を決める上で重要なのは「いくらなら納得できるか」です。 1万でも十分だと思う人もいれば、5万はもらわないと割にあわない。と思う人もいますよね。
また、金額を考えるときは、あなたのスキルや経験値なども考慮しましょう。
デザインの費用の内訳は、下記のとおりです。
ロゴデザイン費の内訳
- デザイン制作費(作業料)
- 修正費(作業料)
- 付加価値料(能力、知名度)
- 諸経費
これらを意識して金額を考えてみましょう。 作るのに何時間かかるのか?
修正は何回を想定するか?
自分のスキルはどのレベルなのか?
ソフト代や他にかかる費用はないか?
これらを自分なりに金額として可視化してみてください。 時給2000円だとして、制作に10時間かかるなら、20000円はいるよね。
というように、仮で設定してもいいので、きちんと計算してみましょう。
ここでは、3万円で引き受けると仮定して、次の項目を解説していきます。
③友人に交渉する
さて、相場を理解し金額を3万と決めたあと、次にやるべきは友人への交渉です。
友人とはいえ、きちんと金額に納得してもらえるように交渉していきましょう。 ここでやってしまいがちなミスは「ロゴ制作は3万です」と告げてしまうことです。
相場も内訳もしらない友人に「3万」とだけ伝えても、「え…結構高いんだね…」といわれてしまいます。
そうならないために、次のものを用意しましょう。
用意するもの
- 見積もり書(メールに箇条書きでもいい)
- 費用にふくまれる内容
- こうすれば安くできるという代替案
見積もり書は、何にいくらかかって3万なのかを証明するものです。
今回3万で実際に作ってみたので、参考にしながら作ってみましょう。

代替案を提示する
ビジネスなら値下げは断るべきですが、友人なら値下げしてあげたいと思いますよね。
そんな時は、手間を減らして安くしてみるのも一つの手です。
代替案の一例
- 手書きのラフイメージをもらい、それをベースに制作する
- 文字は作るのではなく、既存のフォントを使う
- 修正は3回までなど決めておく など
このように、こちらの手間をなくしてもらうことで、その分安くして上げるのも良いですね。
④正式に依頼をうける
お互い納得できたら、受注ということになります。 お金はいつ支払うのか?修正は何回までか? など
あらかじめ決めてから制作することで、スムーズに進めることができますよ。
それでもお金は払いたくないという友人の対処法

さて、ここまでスムーズに進められるように解説していきましたが、なかには「無料でお願い」の一点張りの友人もいることでしょう。
そんな時は、正直もう依頼をうけるのをやめておいたほうがいいです。 お互いにモヤモヤするだけになりますし、そんな友人はそのうち疎遠になります。
「いや、でも付き合いがあるし…」という場合は、自分では作らず無料ロゴ作成サービス利用を促しましょう。
もしくは、無料サービスでつくったロゴをあげましょう。
Googleで「無料 ロゴ」と検索すればいくつかサービスは出てきます。
クオリティは低いですが、それっぽいものなら作れます。
まとめ
友人や知人からのデザイン依頼は、デザイナーが我慢することがほとんどです。
でも本当は、我慢なんてせずに上手く交渉していくほうがお互いにとってもいいはず。
今回紹介した方法は、友人だけでなく仕事でも通用するやりかたです。ぜひ上手く活用してみてくださいね。
それでは!
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