こんにちは、てれすた(@telesta_design)です!
うつ病を克服してフリーランスデザイナーになりました。
そして早いことに、1年4ヶ月目をむかえることができました。
2年前にうつになり、どん底の時期を過ごしていたこの家とも、今日でお別れです。
窓際でずっと絶望してたな、とか。
ここで会社に泣きながら電話したな、とか。それが今ではフリーランスになり、一人暮らしをしようとしてる。「よく這い上がってきたね」って、あのときの自分をほめてあげたい😌🌱
— てれすた🍎デザインブログ運営中 (@telesta_design) May 28, 2021
上記のとおり、うつ病になった当時は本当につらい日々でした。
"そんなどん底からどうやってフリーランスになったのか"この記事でさらに詳しく解説していきたいと思います。
会社員時代、ある日突然うつ病になった
フリーランスになる前、デザイン会社に勤務していました。
当時、会社に多少の不満はあるものの、わりと楽しく毎日過ごしていました。
しかし業務量が一気に増え、心身åともに大きな負担がかかるようになっていきました。
その当時の状況
- 毎日終電ギリギリ(1回のがす)
- 一日中鬼のように忙しい(常に頭フル回転)
- ランチ休憩ができないこともある(だいたい15時ランチ)
- 自分の業務以外に、他の人の業務もしていた(経験者がすくなかった)
- 雰囲気よくするために、お菓子くばったりとか気配りもしてた
- ミスしたときの損害が何千万単位で怖すぎる
- 大きすぎる有名すぎる企業案件ばかりで、とんでもない重圧を感じる
とまあ、書き出したら止まらなくなるぐらいの極悪環境でした。
もうだめ…プレッシャーと疲れでどうにかなりそう…
こんな状況が3ヶ月ぐらい毎日つづきました。
忙しい時期が終わり、突然うつ病になってしまった
3ヶ月間の忙しい時期を乗り越え、とれていなかった有給を消費したりして、3ヶ月分の疲れを癒やしていました。
しかし、ある日の朝。いつも通り起きようとしているのに…なぜか動けません。
えっ…なんか身体が動かないんだけど…
これは眠たいとかではなく、金縛りに近い感覚です。
会社にいかなきゃいけないのに、なぜか体が動かない。会社に行けないという謎の現象に襲われました。
よくわからないまま、その日はお休みをもらいました。
謎現象は3日連続おこってしまった
毎朝、眠くないのに布団からでられず、上司に行けないと報告する日々。
おかしいと気づいてくれた上司から、心療内科を受けてみるように勧めてもらい病院へ。
そして「適応障害」だと診断されました。
適応障害とは、環境の変化などの状況などにうまく適応できないことがストレスとなって心身に症状が現れ、生活に支障が及んでいる状態です。きっかけとなる出来事や変化から1ヶ月以内に発症するとされています。
原因がはっきりしているため、その原因を解消することで症状を改善できますが、それができない場合には症状が慢性化してしまうことがあります。引用元:練馬駅前メンタルクリニック
上記のとおり、原因さえ避ければ数ヶ月の治療でなおるとのことでした。
まさか自分がなるなんて…この先どうしたらいいの…
ここから辛い治療がはじまりました。
適応障害の治療が始まった
「まさか、なんで自分が…」と思う毎日。
自分の無能さと情けなさとで、毎日絶望していました。
常に涙がでそうになる。というか出てくるという状態。
情けなくて親にもきちんと説明ができず、それでも言及されず、そっと見守っていてくれたのを覚えています。
本当にありがたかった。
隠れて毎日泣いていたような気がします。
親に泣いているところなんて見せれないよ…
食欲もなく、睡眠障害にもなり、なにをする気にもなれない。
そんな状態のまま1ヶ月が経った気がします。
【転機?】友人の会社に入社させてもらえることに
適応障害の治療をはじめて一ヶ月。
おろかなことに、もう治ったんじゃないかな?と勘違いをしました。
元気になった気がする!
そこで、久しぶりに友人と会うことに。
「適応障害になってしまい、休職している」と友人に相談したところ、友人の努めている会社への入社を勧めてもらえました。
元の職場に戻るつもりがなかったため、薬を飲みながらも、友人の会社に転職。
うまいことやっていけるかな?と思ったものの、そんなにカンタンに治るはずもなく…再度体調が悪くなってしまいました。
あれ…また体調が悪くなった…?
今思えば、1ヶ月でなおるはずがなかったんですよね。
もっと休んで、体調を戻すべきだったと後悔しています。
そのぐらい、心身の病気は厄介なんだと強く感じました。
本当に怖い。
再発し、半年間の無職生活を経験
ここまでの経過
- 適応障害になり、1ヶ月休職。
- 会社を退職。
- 友人の会社に転職するも、3ヶ月で退職
- 適応障害から、中度のうつ病へステップアップ。そして無職に←今ここ
ここが1番の絶望期ですね。
とにかく自分ではなにもできず、適応障害をこじらせ、ついに中度のうつ病と診断されてしまいました。
当時の状況
- 夜、布団に入ってもまったく眠れない(23時に入っても寝るの3時とか)
- 眠れない時間も不安感に襲われる
- 朝も目覚めが悪く、布団からも起きれないで昼になる(注意:今とはわけが違うよ)
- 日中も思考完全停止状態(なにも考えられない、よくわからない)
- ぼーっとしてたら3〜4時間たっている(これが毎日)
- 食欲ゼロ(食べなくていいなら、なにも食べたくない)
- 食べても拒食症かってぐらい食べられなかった
- 目に見えないなにかが怖くて、外出ができない
- 電車にも乗れない(乗ると息切れと動機、吐き気やめまいに襲われる)
- 心配のメッセージすらこわい(みんなが敵に見える)
- 収入が0という恐怖(預金残高=ライフにみえた。預金0=死みたいな)
- でも親だけは何も言わずほっといてくれた(すごく助かった)
とまあ、なかなかハードな毎日を送っていました。
とにかく辛かったです。
目標もない。働いてもいない。
自分には何の価値もないって、本気で思ってました。
「当たり前ができない無能な人間なんだ」って、毎日自分を責め続けていました。
こんな感じの最上級の地獄が、3ヶ月続きました。
3ヶ月毎日休んで、やっと少しずつ回復
3ヶ月毎日なにもせずに休み、ようやく少しずつ回復していきました。
食べられなかったご飯も、少量ずつ食べられるように。
この頃から少しずつ物事を考える余裕もでてきました。
1割しか動かなかった脳みそが、ようやく3割うごくかな?という感じ。
しかし、思考ができるようになったからこそ、不安感がすごく強かったのを覚えています。
こ、怖い…仕事なしでどうやって生きていけばいいの…?
ひどいときには「私はこの部屋でもうすぐ死ぬんじゃないか?いっそ自分で」と、訳のわからない事を考えていた瞬間もありました。
本当にこわい瞬間ですよね。これが1人の時間に毎日襲ってきました。
当時、不安を紛らわすために活用したもの
私の場合は、その当時流行っていた「ゼルダの伝説 ブレス・オブ・ザ・ワイルド」をひたすらプレイしていました。
毎日昼に起きて、昼ごはんを少量食べ、ゲームして、夕方になり夜ご飯を少量食べ。こんな感じです。
「すべてを忘れて熱中できるもの」を見つけられると、無意識に襲ってくる不安感からは、逃げることができました。
そのおかげもあって、この時期の辛さは半減したように思います。
ゲームやってる時は、なんか楽になる気がする…
趣味って大事です。
うつ病になったことでフリーランスに興味を持ち始めた
無職になってから、約半年間ひたすら休み続けました。
そんなある日、ふと「将来フリーランスになって在宅で働きたかった」ということを思い出しました。
私はもうあの時のような働き方はしたくない。
今の体調では難しいかもしれないけど、フリーランスになってみたい。
というかそれしかないのでは?と思うようになりました。
私にはフリーランスしかない
これが、フリーランスを目指したきっかけです。
このときは「不安・怖い・無謀・また無職」みたいなワードばかりが頭にうごめいていました。
フリーランスなんて架空生物でしょ…ほんとにいるの?
でも現状が無職なので、フリーランスになることに恐怖はあまりありませんでした。
「とりあえず、無職よりはマシだな」という感覚でしたね。
フリーランスになるための勉強がはじまった
ここから少しずつ、フリーランスになるための準備を始めました。
もちろん、うつ病の治療を続けながらでした。
当時の様子
不眠症とパニック障害をかかえ、すこし無理するだけで動機が止まらない。外へ出かければ恐怖心におそわれてどうにかなりそうになる。薬も毎日飲んでいました。
それでも、少しずつ少しずつ勉強をしました。
病気があるからこそ、無理せず、ゆっくり、少しずつ進み始めました。
この頃のフリーランス知識は、下記のような初級レベル。
当時のフリーランス知識
- 税金はいくらからかかるのか
- 保険ってなに?
- 手続きや書類はどうしたらいい
- 仕事ってどうやってとるの
- 経費ってなんだ
- 非公開の実績しかないけどどうする
- 開業するべき?というかどうやるの
こんな状態です。
たぶんこれを読んでる、あなたよりもひどいはず(笑)
む、無知すぎる…
そのため、様々なものを活用して知識と力を付けました。
フリーランスになるために活用したもの
下記が実際に活用したものです。
活用したもの
- 大河内薫先生の本
- freee
- マナブさんのブログとYouTube
順番に解説していきます。
税金のことなにもわからないままフリーランスになっちゃいました
この時ものすごく頼りなったのが、大河内薫先生の「税金のこと何もわからないままフリーランスになっちゃいました」でした。
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この本はタイトル通り、何も知らない人が税金や経費について学ぶときに読む本ですね。
それぐらい分かりやすくて読みやすく、漫画形式なので内容もスっと入ってきます。
勉強や計算がとんでもなく苦手な私でも最後まで読めました。
これがなければ、お金への苦手意識は消えなかったはず。
会計ソフトのfreee
「経費とか売上計算とかどうやればいいの?」
ここが1番苦手意識が強く、不安要素になっていました。
でも意外とカンタンで、会計ソフトを使えば簡単ということがわかりました。
会計ソフトを使う利点
- 確定申告が簡単(節税になる青色申告もラクにできる)
- 経費がかんたんに記入できる
- 見積書や請求書もかんたんに発行できる
お金が苦手な私にはこれらのメリットがでかすぎて、検討するより先に購入しました。
結果、これなしではもう無理になってるほど愛用しています。
ちなみに、freeeは今でも利用している会計ソフトです。
会計ソフトでは、日頃の会計処理や経費の記入。そして請求書や見積書や領収書など、すべてこのソフト1つでまかなえます。
弥生とマネーフォワードも無料体験で利用したけど、私はfreeeが1番使いやすかった!
とはいえどれもできることに大差はありません。
まずは無料期間のうちに試しにつかってみて、使いやすいものを選べばいいと思います。
マナブさんのブログ・YouTube
マナブさんという、フリーランスエンジニア兼インフルエンサーに出会ったのはこの頃です。
フリーランスになる方法や、仕事の獲得方法など、その当時知りたかった情報をすべて教えてもらいました。
SNSで幅広く発信されているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
きっと情報だけじゃなく、マインド面でも力になってくれるはずです。
この頃を乗り越えられたのは、マナブさんのおかげです。
ほんとに救われた気がしたよ…
今ではお仕事をいただいたりと、大変お世話になっています。
マナブさんとの活動については活動実績にて公開しています。
そしてうつ病から1年後、フリーランスとして独立を果たす
うつ病になり約1年後、2020年2月10日フリーランスとして開業しました。
ようやく立てたスタートライン。
不安はありましたが、それでもやっと普通の人と同じラインに立てたかな?という気持ちから、嬉しかったのを覚えています。
この頃も、まだうつ病の薬をのみ続けていました。
ただ、フリーランスになったことで、自分のペースで仕事ができ、ストレスのない日々を送ることができました。
そのおかげで、体調も徐々にもどりその後すぐに薬は飲まなくても良くなりました。
ようやく、最悪の病気と離れることができたんです。
長くて重い病気だった………
まとめ
今回は、私のつらい過去をありのままにお伝えしました。
フリーランスになる勇気がない方、現在うつ病と戦っている方。そんな方々のお役に立てればと思い執筆いたしました。
今の私は順調に見えるかもしれませんが、こんな過去あってこその今なんです。
誰も最初から順調、なんてことはないのがわかったはずです。
もし今からフリーランスになりたいと思う方、こんな状況だった私でもなれたのできっと大丈夫です。
まずは今できることから、はじめてみてね!
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