どうして世の中のデザインは、よく似たパクリのものだからけなの?
自分がパクらないためには、どうしたらいの?
こんな疑問に、デザイン歴7年のてれすた(@telesta_design)がお答えします!
世の中のデザインをみていると、似てるなって思うことはありませんか?
「どうしてみんな似たようなデザインを作るんだろう?」そう思ったこともあるはずです。
この記事では、「どうしてパクリが生まれてしまうのか」「自分がパクらないために気をつけるべきことは何か」を解説していきます。
パクリ問題は難しい議題なのですが、なるべくわかりやすく解説していきます。
何か1つでも学びになれば嬉しいな
どうしてパクリは生まれてしまうのか?
パクリが生まれてしまう原因は、いろいろあります。
パクリが生まれてしまう原因
- 過去に見たデザインが、潜在意識にあるから
- クライアントに提示された見本に、似せたから
- 見本を見ながら作ったから
- 著作権を知らない初心者が作ったから など
順番に解説していきます。
過去に見たデザインが、潜在意識にあるから
過去に見たデザインも、今あなたが作るデザインに大きな影響を与えています。
そのため、過去に見たデザインに似てしまうということが、気づかないうちに起きているんです。
自分ではオリジナルのつもりが、実は過去に見たデザインに似ている。なんてこともあるでしょう。
たとえば、YouTubeのサムネイルデザイナーさんの中で「他の人が作ったサムネイルを、1度も見たことがないですよ」なんて人はいませんよね。
必ず既存のサムネイルを見て、「こういうものを作ればいいのか」と理解した上で作り始めるはず。
そうすると、自ずと似てきます。
これが同じプラットフォームで、似たデザインが多い理由です。
プラットフォームに寄せなきゃと思うから、似たものが増えるんだね
余談
著作権侵害なのでは?と思う人もいるかもしれませんが、実はデザインの場合著作権違反にならないことがほとんどです。
「独自性や唯一無二である部分がパクられた」という場合には著作権侵害になるのですが、サムネのように「写真に文字が載っている」という点は独自性には欠けます。
そもそも、もし著作権侵害レベルにパクっていたとしても、元祖サムネデザイナーが訴えなければ問題にはなりません。
誰が元祖なんだという話にもなるので、サムネなどで侵害になる可能性は極めて低いですね。
詳しくはこちらの記事で解説しています
クライアントに提示された見本に、似せたから
クライアントに依頼されてデザインを作るとき、「こんな感じのデザインがいい」と見本を渡されたことはありませんか?
そうすると、嫌でも見本に似せて作るしかありません。
本来であれば「似たデザインを作ることはできない」と断ったり、「見本の雰囲気を汲み取った新しいデザインにする」必要があります。
でもクライアントが納得してくれなかったり、うまく雰囲気を汲み取るなど高度なことができない場合だと、どうしても似てきてしまいます。
幸い、デザインで訴えられることはほぼないので、身近でも問題になったという話は聞きません。
それでも訴えられてしまった場合は、著作権侵害になることが多いので、強要してくるクライアントさんには注意をしましょう。
クライアントの指示であっても、パクリはNGだよ
見本を見ながら作ったから
デザインを作るときに、いくつか作りたい雰囲気に似たデザインを参考にしながら制作しますよね。
でもそれでは似たデザインになりかねないので、注意が必要です。
本来デザインというのは、これまでにインプットしてきたものから、新しいものを作り上げていくようなイメージの作業です。
そのため、熟練のデザイナーであれば「今までと似てるけど独自性がある」そんなデザインが作り出せます。
しかし、初心者の頃はインプット量が圧倒的に少ないです。
その状態では作れないので、見本となるデザインを1〜3個見ながら作ることもあるでしょう。
すると、見本に極端に似たデザインができてしまうんです。
「プロが100個をブレンドして作ったデザイン」と「初心者が3個で作ったデザイン」では、初心者の方が似てしまうリスクは大きいはずです。
見本を見ながら作りましょうとよく言いますが、安易にそれに頼るのは避けたほうがいいでしょう。
塩梅が難しいけど、気を付けていこうね!
著作権を知らない初心者が作ったから
そもそもデザイナーが著作権を知らないという場合もあります。
最近では独学でデザインを勉強する人が増えてきました。
その場合、著作権について学ぼうと思う機会がなければ、著作権を学ぶことはないでしょう。
プロのデザイナーになりたいのであれば、著作権は避けて通れない知識です。きちんと学んでおきましょう。
パクらないために気を付けたいこと
ここまでパクリが生まれてしまう原因をお話ししました。
意図的に悪意を持ってパクってるわけじゃないと知って、驚いた人も多いはず。
じゃあどうやって気を付けていくべきなのかを、最後にお話ししていきます。
パクらないために気を付けたいこと
- 見本は参考程度にすること
- 似ていないか確認をすること
- 著作権について学ぶこと
これらを意識していれば、著作権違反になるようなことはほぼなくなるはずです。
というか、これしかありません。
真似をするつもりがなくても、気づいたら似てしまったなんてこともあると思います。
そうならないためにも、自分自身でチェックをして気をつけるしかありません。
訴えられてからでは遅いので、デザインを納品する際にはしっかりと確認して、気をつけるようにしていきましょう。
しっかり気をつけていこう!
まとめ
パクリが生まれてしまう原因は、いろいろあります。
パクリが生まれてしまう原因
- 過去に見たデザインが、潜在意識にあるから
- クライアントに提示された見本に、似せたから
- 見本を見ながら作ったから
- 著作権を知らない初心者が作ったから など
悪気がなくても、引き寄せられるように似てしまうものです。
似てしまわないためにも、下記のことを気をつけましょう。
パクらないために気を付けたいこと
- 見本は参考程度にすること
- 似ていないか確認をすること
- 著作権について学ぶこと
これらを意識していれば、著作権違反になるようなことはほぼなくなるはずです。
しっかり気をつけて、デザインをしていきましょう。
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