フリーランスとして生き残っていくのは難しい。
これは事実。
そこでこの記事では「生存率」と「生存するために大切なこと」を解説していきます。
「どのぐらいの人が辞めてしまったのか」「生き残るにはどうしたらいいのか」ここをくわしくお話ししていきます。
フリーランスの生存率はどのぐらい?
フリーランスとして生き残るのは、非常に難しい。
「中小企業白書」の調査によると、フリーランスの約4割が1年以内に廃業しているとのこと。
100人いたら、40人辞めちゃうってことだね…
年数ごとの廃業率は、下記のとおり。
廃業率
- 1年 37.7%
- 2年 50%
- 3年 62.4%
- :
- 10年 88.4%
つまり、10年後まで生き残ったフリーランスは1割しかいないということになります。
もちろん、途中で法人化している可能性もあります。
だから、この数字だけを見て、一概に全員が廃業したというのは違うかなと思っています。
しかし、周囲のフリーランス仲間を見てきた私の肌感でいうなら、「ほとんどの人が廃業しただろうな…」という感じです。
それぐらい、長く続けられている人は少ないように思います。
長く続けるのは、結構むずかしい。。
フリーランスの生存率が低い理由。なんで辞めてしまうのか?
フリーランスの4割が、1年以内に辞めてしまうのはなぜだと思いますか?
理由は、いろいろあります。
生存率が低い理由
- 金銭的な不安に耐えられない
- 指示がないと動けない
- 孤独がつらい
- 会社員の働き方が合っていた
順番に解説していきます。
金銭的な不安に耐えられない
多くのフリーランスは、金銭的な不安に耐えられず辞めてしまいます。
継続案件を探したり、他の案件を受注することで一時的に不安は和らぎます。
しかしフリーランスである以上、絶対に収入が途切れない保証がありません。
そのため、いくら稼いでいても金銭的な不安に耐えられず、フリーランスを辞めてしまう人が非常に多いんです。
金銭的な不安はとっても大きな負担となるため、事前に対策が必要です。
対策については、あとの章で解説します。
指示がないと動けない
自分自身で行動を起こすことが苦手な人は、フリーランスとして続けていくことは難しいでしょう。
会社であれば、上司から指示をもらえばいいかもしれません。
しかし、フリーランスになると指示や方針を決めてくれる人はいません。自分で決める必要があります。
でもそれが苦手な人は、「指示がもらえない」「自分で決定していかなけれならない」そんなフリーランスを窮屈に思い、辞めてしまうんです。
フリーランスは自由ですが、「自由すぎるのが苦手」という人には向かないのかも。
孤独がつらい
仕事を1人でこなすこと自体が苦痛な人は、孤独が辛くなり、辞めてしまいます。
会社にいれば、上司や部下、同僚など、たくさんの人に囲まれて仕事をすることができます。
しかし、フリーランスは基本孤独です。
組織ではないため、毎日誰かと仕事をすることはありません。
「1人で黙々と仕事を進めていきたい人」には最高の環境ですが、「人とワイワイしながら仕事したい」という人には苦痛ですよね。
孤独は、タバコを1日50本吸うより健康に悪いこともわかっています。
フリーランスは孤独になりがちなので、孤独が苦手な人には長く続けることは難しいでしょう。
会社員の働き方が合っていた
自由になりたくてフリーランスになったものの、「実際になってみたらフリーランスの働き方が合わない」と感じる人もいます。
たとえば、「安定した給与が欲しい」「指示がない」「自分で決めなきゃいけない」「もっと人と関わりたい」など、フリーランスだとえられないけど会社員ならえられるものがたくさんあります。
そのため「会社員の方がよかったな…」と感じる人も多く、辞めてしまうんです。
生存率を高めるためにできること
ここまででフリーランスを辞めてしまう理由を、お伝えしてきました。
それでは、どうすればフリーランスとして長く生き残っていけるのか?
具体的な方法は下記のとおりです。
生存率を高めるためにできること
- 固定費を圧倒的に下げる
- 貯金をする
- フリーランス仲間を増やす
- 継続的にスキルアップをする
- 「健康」と「支えてくれる人」を大事にする
- 収入の柱をいくつも作る
フリーランスとして生き残るために、これらを実行することが重要です。
順番に解説していきます。
固定費を圧倒的に下げる
固定費を下げることで、金銭面の不安を減らすことができます。
固定費が下がると、月に必要なお金が減りますよね。
すると、月に最低限稼がなければいけない金額を減らすことができるんです。
たとえば20万円稼いだとして、「固定費18万の人」と「固定費10万の人」がいたとしたら、どちらの方が金銭的な不安が少ないでしょうか。
圧倒的に「固定費10万円の人」の方が、20万円あれば十分安心できますよね。
貯金もできるはずです。
貯金があれば、「来月少額しか稼げなかったとしても大丈夫」という安心感を得られるワケです。
固定費を減らすために
- 家賃はもっと安くならないか?
- 格安スマホにする
- 家のWi-Fiは本当に必要?
- 光熱費の契約会社を見直す
- 車は本当に必要か?
- 使っていないサブスクはないか? など
これらを見直してみましょう。
ちなみに、私の固定費は6万円ほどです。
そこにプラスで交際費とか経費が入って、合計8万ぐらいあれば足りる計算です。
これだけ下げれば、毎月のお金の不安はかなり減りますよ。
でもおやつ代の節約だけはできないんですよね。
これが最近の悩みです
開業前に貯金を用意しておく
お金の不安を減らすために、「貯金をする」ことも有効です。
開業前に貯金ができるなら、3ヶ月〜半年分の生活費を稼いでおくと安心です。
開業初期は収入が少ないことが多いのですが、その期間も焦らずに仕事をするために、貯金は非常に重要です。
しかし、私がうつ病になったように、何かしらの理由があって会社を辞めてしまった人の場合、大きな金額を貯金をするのは難しいはず。
そういう場合は、まずは固定費を減らすことを優先しましょう。
「通信費」「交通費」「家賃」「維持費」など、意外と減らせるものですよ。
なかなか減らせないと思う場合は、当たりまえを疑ってみてください。
たとえば私の場合、千葉に住んでいたときは毎月1万円電車代がかかっていました。なんだかんだ移動が多く、出費がかさんでいたんです。
それが愛知に引っ越してきてからは、2000円で足りるようになりました。
住む環境が変わり、買い物に行くにも、ほとんど徒歩か自転車でいけるようになったからです。
このように、今かかっている固定費も、環境や考え方を変えることで減らすことができます。
なかなか引っ越しをするのは大変ではありますが、このような下げ方もあると知っておいてもらえると、柔軟に固定費を減らせますよね。
身近なところから、やってみてください。
フリーランス仲間を増やす
フリーランス仲間を増やすと、フリーランスとして長く生きていくのが一気にラクになります。
フリーランスの敵は「孤独」です。
孤独だと「健康を害する」「楽しくない」「困ったときに頼れる人がいない」などデメリットがあります。
でも仲間がいれば、「楽しい」「困ったときに頼れる」「健康でいられる」とデメリットがすべてメリットに変わります。
私もサロンに加入してから、孤独だった日々が一気に変わりました。
困ったときに聞く人がいなかったり、どうやって案件をとるのかもよくわからなかったのに、仲間ができてからは順調に仕事が取れるようになっていったんです。
かなり大きな変化でした。
私は1人で黙々と仕事をしたい人間ですが、それでも仲間は絶対必要だと思ってます。
- 情報共有ができる
- 交流会でたのしい時間を過ごせる
- 業界の変化に気づける
- 孤独ではなくなる
- 仕事をもらえる
これらの良いことがあります。
1人が好きな人でも、数名でいいのでフリーランス仲間を作っておきましょう。
継続的にスキルアップをする
スキルアップを継続することで、収入を増やすことができます。
仕事の幅を広げることで、より高い収入を得ることができ、自分のスキルを高めることで、自信を持って仕事をしたり、より多くの仕事を受けたりすることができます。
結果、スキルアップをすることで、収入が増えていくことにつながります。
また、スキルを磨くことで、仕事を効率的に行うことができるため、自分の価値を高めることができます。
自分の専門分野で継続的にスキルアップを行うことが、収入アップに大きく影響していくんです。
「健康」と「支えてくれる人」を大事にする
長期的に継続するためには、支えてくれる存在が非常に大切です。
「収入を増やしたい!」「フォロワーを増やしたい!」などの目標は、「地位財」を得るための目標と言われています。
これの良い点は、短期的にモチベーションを上げ頑張ることができることです。
これらは短期目標としてはいいのですが、長期にわたって継続するのは難しく、もって3ヶ月だと言われています。
その欠点を補うのが、「家族」や「恋人」「仲間」などの大切な人たち(非地位財)です。
大切な人たちとの関係が良好だと、短期的でしか頑張ることができなかった目標も、長期的に頑張ることができるようになります。
つまり、地位財ばかりを追い求めてしまうとエネルギー切れを起こしてしまう。しかし、大切な人との楽しい時間を過ごすことで、「また頑張ろう」と思うことができる。と言うことです。
これは綺麗事ではなく、研究により明らかになっている事実です。
一人でやみくもに頑張るのではなく、周りの人との時間も楽しみ息抜きをしつつ、頑張ってみてくださいね。
収入の柱をいくつも作る
収入の柱をいくつも作っておくことで、万が一の働けなくなったときの助けになります。
たとえば、多くのデザイナーは「クライアントワーク」だけで収入を得ていますよね。
じゃあ、病気や怪我をして長期間働けなくなったら、一体どうなるでしょうか?
きっと、収入が途絶えてしまい、焦ることになるでしょう。
それではフリーランスを長く続けることは難しいですよね。
そこで、収入の柱を複数持つことが大切なんです。
たとえば、
- ブログで、アフィリエイト収益を得る
- 教材を販売して、収益を得る
- 講義動画を販売して、収益を得る
- 月額サービスを提供して、収益を得る
- YouTubeで、収益を得る など
このように、自分が動かなくてもある程度回る収入源を持つことが、非常に重要です。
「自分が動かないと収入が途絶えてしまう」そんな環境だと、なにかあったときに大変なことになります。
そのために、いくつもの収入源を確保し、万が一に備えていくことが大切です。
まとめ
今回の内容を読んで、「生き残るために何かしなきゃ!」と思ったと思います。
具体的なアクションをいくつか提案するので、自分でできそうなものをまずは1つやってみてください。
今日からできるアクション
- 毎月1万円貯金をしてみる
- 固定費を見直す(サブスク、通信費、Wi-Fi代、交際費、家賃)
- フリーランスの交流会に参加する(オフ会やオンライン交流会など)
- スキルアップをする
- 勉強をする(本やYouTubeなど)
- 健康になる(病院へ行く、食事に気を遣う、運動する)
- 大切な人と関係を良好にする(プレゼント、会話)
- ブログを始める
- 商品を販売してみる
すべてやろうとすると、かなり大変です。
しかし、1つだけならできそうな気がしませんか?
まずは自分が今すぐできるアクションを選んで、実行してみてください。
そうすれば、フリーランスになりたい人も、フリーランスの人も、いい変化を感じることができるはずです。
必ず実行してね!約束だよ!