「ロゴデザインを作りたいんだけど、やってはいけないことってあるのかな?」
こんな風に思いながらも、よく調べずにロゴをデザインしたらどうなると思いますか?考えるだけでこわいですね。
えっ…やらかしたまま納品しちゃった…
そんな悲劇を回避してほしくてこの記事を書きました。たった3分であなたに有意義な時間をお届けします。
この記事では、ロゴデザインを作るときに『やってはいけない12つのこと』をご紹介します。
やってはいけない1:細かすぎる装飾
ロゴマークを作るとき、モチーフによって細かい装飾が必要になる場合があります。
しかし、ロゴに細かい装飾を使用するのはNGです。
ロゴはさまざまな媒体で使用されます。
- Webサイト
- チラシ、冊子、パンフレット
- グッズへの刻印
- 看板 など
このような全ての場面において、ロゴをまったく同じように"完璧に表現する"のが困難となるためです。
たとえば、ボールペンにロゴを印刷するとします。
ボールペンは細いため、かなり小さくロゴを刻印するしかありません。
細かすぎるロゴでは、うまくロゴを表現できません。
ロゴはどんな場面で使用されたとしても、問題なく使用できることが大前提です。
制作するときは『表現が細かすぎないか?』『複雑になりすぎていないか?』をチェックしましょう!
やってはいけない2:グラデーション
最近、ロゴデザインにグラデーションを使うのが流行っています。
Instagramのロゴも、綺麗なグラデーションが使用されていますよね。
しかし『かっこいいから』というだけの理由でグラデーションを使用するのは、あまり推奨できません。
先ほど「細かな装飾は、どんな場面でも完全に表現するのが難しいからNG」という話をしました。グラデーションも同じです。
複雑なグラデーションは、使用される場面によって 表現が難しくなります。
でも、グラデーションを使ってるロゴはたくさんあるよね…?
そう思ったと思います。
グラデーションのロゴがたくさんあるのを見てわかる通り、ロゴにグラデーションを使用すること自体はOKです。
大切なのは、下記に気をつけながらグラデーションを使うこと。
- グラデーションを施すことで、読みづらくなっていないか?
- 印刷で表現できる程度の"シンプルな"グラデーションか?
- 単色で表現できないか?
- 複雑なグラデーションを使用していないか?
- グラデーションを施すことが、良い影響を与えているか?
上記が守れているなら、ロゴにグラデーションを使用しても大丈夫です。
しっかり理解した上で、グラデーションをうまく活用しよう!
やってはいけない3:読めないフォント
こんな経験ありませんか?
おしゃれな美容院を見かけたけど、ロゴがおしゃれな書体すぎて、正しい読み方がわからない…みたいな。
えっと、レ、レギューム…??
雰囲気を伝えるために、読みづらいフォントを使うことはあるかもしれませんが、基本的にはあまりオススメしません。
よっぽどハイブランドのロゴをデザインするのであれば、使用する方がいい場合もあります。
高級感やブランドイメージを優先するため、『読めないフォントがかっこいい』みたいなものも許容されます。
ただしそれはハイブランドに限りです。
そのようなハイブランドのロゴを作る場面はほぼありませんよね。
きちんとお店の名前を覚えてもらうためにも、誰でも読めるフォントを使用しましょう。
誰でも読めるフォントを使おう!
やってはいけない4:読みづらい文字組み
これなんて読むかわかりますか?
えっと、はこぶね?はぶねこ?
人によって読み方が変わってしまうと、正しい名前で覚えてもらえない原因になります。
誰が読んでも正しい名前になるように、名前の文字組みも工夫しなければいけません。
人は文字を読む時に、「左から右」「上から下」に読みます。
この法則に沿ってデザインをすればOK。
読む順番を理解して、文字組みをしよう!
やってはいけない5:見づらい色
これまでの項目で「フォントや配置で読みづらくしていないかどうか」を確認すべきと伝えてきました。
色もロゴを読みづらくさせる原因になるため、注意してください。
たとえば、可愛いからといってパステル系の薄い色を使ったり、蛍光色を使うとめっちゃ読みづらくなります。
ロゴはさまざまな用途や場面で使われるため、どこでも見やすい色を選ぶようにしましょう。
ちなみに
色選びに気を付けていても、どうしても背景と馴染んで見づらくなってしまう場合があります。(黒背景に紺色のロゴを使用する場合 など)
こういう場合は、白色もしくは黒色の1色のみに色を変えます。
なので一概に「薄い色がダメだよ」と言いたいわけではありません。
大切なのは、ロゴと背景色のバランスです。
Webサイトを作るとして、背景色は紺色を使うとしたら、ロゴはパステル系の薄い色のロゴでもOK。
このような使い分けをすることが重要です。
でも正直、色のバランスを取るのは難しいです。
なので、今回やってはいけないこととして紹介したものの、「こういうこともあるんだね」ぐらいに頭の片隅に置いておいてもらえれば大丈夫です。
もしブランド全体を一気にデザインするなら、今回の知識がきっと役に立つよ!
やってはいけない6:極端に似ているデザイン
著作権違反になるからやってはいけない。これはわかると思うので、それ以外に『似たロゴデザインを作ってはいけない理由』をご紹介します。
みなさんは「黄色いMマーク」を見たとき、何を思い出しますか?
きっとあのポテトが揚がったときの『テレレ〜テレレ〜テレレ〜♪』の音を思い出しますよね。
このように、そのマークを見ただけでサービスを思い出してもらえる。これがロゴの力です。
じゃあ似たロゴがたくさんあったとしたら、一体どうなるか?
『このロゴといえばこの会社!』という連想をしてもらえなくなります。
そうなると、ロゴの持つブランド力が薄くなってしまいます。
ロゴは、ブランドのシンボルとして大きな役割を果たしています。
それが失われてしまうのは勿体無いですよね。
唯一無二のシンボルを作る。これがロゴデザイナーに求められる使命だからこそ、ロゴデザインは難しいんですね。
似たデザインは損しかない。唯一無二のシンボルを作ろう!
やってはいけない7:フリー素材を使う
先ほど『ロゴはシンボル』だという話をしました。
じゃあ、みんなで同じシンボルマークを使ったとしたらどうなるでしょうか?
結果は想像のとおりで、シンボルじゃなくなりますよね。
意図的にパクらなければ、全く同じデザインにはならないものです。
しかしフリー素材をマークに使用した場合は、どこかで被る可能性が出てきます。
フリー素材をロゴに使用することは絶対にしないようにしましょう。
プロのロゴデザイナーが『フリー素材をロゴマークに使用すること』はないと思いますが、デザイナーではない人がロゴを作る場面もありますよね。
- 自分が経営するカフェのロゴを作りたい!
- 新しいWebサービスを作ったから、そのロゴを自分で作る
- サロンを作ったから、そのロゴを自分で作る など
お金をかけずに作りたいときもあるはずです。
その場合に失敗しないためにも、今回『フリー素材はだめ』という話をさせていただきました。参考になれば嬉しいです。
ちなみに
有料素材も、ロゴデザインに使用することはオススメできません。
有料素材のサイトを見ると『商用利用してもいいよ〜』と書いてあるので、ロゴに使用しても問題はありません。
ただし、それとこれは話が別です。
先ほどの話を理解している人ならわかると思いますが、ロゴは"シンボル"です。
無料素材でも有料素材でも、誰でも使うことができる素材である限り被る可能性はあります。
それではロゴの意味が薄れてしまいます。
有料素材であっても、ロゴに使用するのはやめておきましょう。
ロゴデザインには、素材は使っちゃだめ!
やってはいけない8:ありきたりなデザインにする
よくある「森カフェだからマークは木にする」など、ありきたりなデザインはあまりおすすめしません。
木をモチーフにするのであれば、オリジナリティが出せるのでOKです。
しかし、木のイラストをそのままマークにしてしまうと、他社との差別化が難しくなります。
「木をモチーフにする」というありきたりな発想で制作するのであれば、形などでオリジナリティを出す工夫をしましょう。
やってはいけない9:トレンド感を出す
今のトレンドにあったデザインは、ロゴに使ってはいけません。
短期的なイベントであればいいのですが、長期で使用するロゴの場合、ある程度の期間が経つと古臭くなってしまいます。
10年以上経っても古くならないような、シンプルなデザインにするのがベストです
やってはいけない10:特殊効果に頼って作る
特殊効果に頼って作ってしまうと、モノクロで使用する場合に表現できなくなってしまいます。
効果で作ったものをそっくりそのまま再現できるのであればいいのですが、「作れないから特殊効果で作った」という場合がほとんどでしょう。
ロゴには特殊効果を使わない方が無難です。
やってはいけない11:複数のフォントを使う
ロゴに使用するフォントは、多くても3つまでにしましょう。
4つ以上使ってしまうと、読みづらくなったり、統一性がなくなる可能性が出てきます。
上手く扱うことができる技量があるのであれば、使用しても構いません。
しかし、基本的にロゴはシンプルでないと、長い期間使用したときに古いデザインになってしまいがちです。
そこまで計算して作ることは非常に難しいので、複数のフォントを使うことは避けましょう。
やってはいけない12:他社のデザインを真似する
これは言わずもがなですね。
他社のロゴデザインを真似することは絶対にやめましょう。
ロゴを真似されると大きな損害につながることもあるため、真似た場合訴えられる可能性が高いです。
他のデザインであれば、許容されて無視されることも多いのですが、ロゴに関してはブランドや売上に関わってくるため絶対に真似てはいけません。
ロゴにはやってはいけないことがたくさんある
これまで、さまざまなやってはいけないことをご紹介してきました。
どれもロゴ制作者としては、守ってほしい事ばかりです。
ロゴを作るときにはこの記事を見ながら、「守れているかな」とチェックしてみてください。
そうすれば大きなミスはしないはずです。
ぜひ参考にしてみてね!それでは!
この記事を読んだ人は、こちらの記事も読んでいます